マーケティングに関わる者にとって、
現在の必須の視点を提供していると思う。
まず、世代の切り方。
基本は、生まれ年を中心にすると、
1933年の昭和ヒトケタ、
1948年の団塊、
1963年の新人類、
1973年の団塊ジュニアという、
15年周期でとらえる。
奇しくも、私は1963年であり、
昭和ヒトケタは親や会社では役員クラス、
団塊は直属の上司、
団塊ジュニアは、仕事で最近関わることが多い、
と、とても深い、あるいは因縁ある関係にある人が多い。
だから、この15年周期は、
もともと自分でとても意識していた感覚で、
とてもリアルにとらえられる。
この本では、この各世代を、
その生きる力によって階層化していき、
そのクラスターの特徴をみていく。
階層化は、各世代に起こっているのである。
その理由は、今までの多数派である
中流に合わせてきた日本のマーケティングが、
通用しなくなってきたのは、
この階層化への視点の欠如であるという。
上流と下流における需要の有無と
その特徴を見極め、
それに合わせて商品を開発しなければならない。
その基本的な視点を、
本書は提示しているのである。
ただ、本書が活用する範囲は、
「デザインマーケティング」になっている。
その具体的なやり方が、
最後のほうで説明される、
団塊ジュニア世代の好みと
家電やクルマの商品のデザイン性の関係である。
この説明の仕方は、理解しやすい。
ここでは、
「感性言語連想法」なるものが出てくるが、
ターゲットとする年代のクラスターが、
何を求めているかの感性を言語化し、
それをデザインにあてはめるのである。
そして、それに関連して最後に、
現在のビジネスマンにとっては、
感性と言語を磨くことが重要であると説明される。
生きる力を基本的な視点に、
人を分類する
下流社会マーケティングを説明する本書は、
とても重要な捉え方を提供している。
#読書時間 3時間
★5つ ★★★★★
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