個人の電子書籍を販売したいと思って、ユーザの多い読書端末と決済システムのことを考えると、まず検討したいのは、やはりiPadでしょう。App StoreのiPhone/iPadのブックコーナーですね。
アメリカでは、iPad発売後80日間で300万台を販売し、世界で累計1000万台以上売れたというニュースもありました。現在、App Storeにアクセスすると、100億本ダウンロードカウントダウンなんて表示がでてます。すごいですね。世界の人口は69億人ですよね。
結論を先に言ってしまうと、iPadで、個人の電子書籍を販売することはできますが、手軽に、簡単にできるものでもないということになりそうです。
App Storeで、電子書籍を販売するためには、次の3つの方法があります。
●1、自分でApp Storeにデベロッパー登録して販売する
●2、App Storeにデベロッパー登録している作成業者を利用する
●3、App Storeにデベロッパー登録している業者のサービスを利用する
あと、日本語サイトのiBookstoreはまだありませんが、
●4、英語サイトのiBookstoreに登録して販売する
という方法もあるようです。英語サイトなので、アクセス、購入してもらうには工夫が必要ですが、iPadで電子書籍を販売するという目的は達成できます。
それぞれみてみましょう。
●1、自分でApp Storeにデベロッパー登録して販売する
App Storeで販売するためには、Apple Developerサイトでデベロッパー登録しなければなりません。
Apple Developer
http://developer.apple.com/jp/
登録には、Mac OS X v10.5または10.6を搭載したIntel Macを保有している必要があります。そして、年間参加費 10,800円を支払います。
次に、開発で使用するMacに必要なソフトをダウンロード、インストールして、開発環境を整えます。
開発環境ができたら、書籍を作成し「iTunes Connect」を使って登録し、アップルの審査が通れば販売という流れになります。
Macユーザーなら大丈夫ですが、ネックは、現在、Macを所有しているかどうかでしょう。
●2、App Storeにデベロッパー登録している作成業者を利用する
1冊、2冊を販売するのに、Macを買って、Macの操作を覚えて、デベロッパー登録するのは大変ですよね。
そのような場合、既にデベロッパー登録業者している作成業者を利用するという手があります。
例えば、
株式会社スリープラス:電子書籍サービス
http://www.3plus.co.jp/digitalbook_flow.html
●3、App Storeにデベロッパー登録している業者のサービスを利用する
Web上で電子書籍を作成でき、それをApp Storeに登録できるというサービスもあります。
moviliboSTUDIO(モビリボスタジオ)
http://www.movilibo.com/studio/
●4、英語サイトのiBookstoreに登録して販売する
この方法は、以下のサイトで説明しています。
iBookstoreでの出版顛末記
http://akamatsu.org/aka/?p=4691
iTunes Connect
https://itunesconnect.apple.com/WebObjects/iTunesConnect.woa/wa/apply
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