販促手法における、もっともメインとなるものは、プレゼントキャンペーンです。「抽選で○○名様に○○プレゼント」「もれなく○○が当たる」といった類のものです。

実際たいへんよく見かけるものですし、多くの企業が販促活動におけるメイン手法としてやってます。一人の消費者として、実際に応募した、賞品、景品をもらったという人は多いでしょう。

それだけメジャーなプレゼント手法ですが、いろいろなやり方があります。商品がおかれている状況から何を目的として、どういうやり方がいいのか、実施する側は緻密に企画を立てる必要があります。

いい事例をピックアップするより、失敗例を挙げるほうがわかりやすいかもしれません。１つだけ、取り上げてみましょう。とあるヨット販売会社で、夏の土日の展示会への集客を目的にして、新聞折り込みで告知したプレゼントキャンペーンが、「先着○○名様すいかプレゼント」でした。

結果は、近所の主婦が朝早くから大勢並び、購入してくれそうな見込み客は集まらなかったということになりました。どこが悪いかはわかりますよね。告知方法が、展示会の近隣エリアの主婦たちが強く反応するようなプレゼント企画になってしまったわけです。

ヨットの見込み客となるのは、収入が多い層、経営者層など限定された層ですから、告知方法としては、もっとダイレクトに伝わるメディアのほうがよいでしょうし、プレゼント内容も、ターゲットとする顧客層には合っていないでしょう。

簡単に実施しているように見えるプレゼント企画ですが、ターゲットや告知メディア、表現方法なども含めて念入りに企画を練る必要があるということです。ヨット販売会社は、販促のプロが企画したわけではなく、営業マンが集まって行った結果でもありました。

プレゼント企画を立案するためには、まず、いろいろあるプレゼント手法のやり方を知っておく必要があります。

大きく分けると、以下のように＜形式＞＜対象＞＜プレゼントの上げ方＞＜守るべきもの＞という区分をすることができます。

＜形式＞
・クローズド
・オープン

＜対象＞
・一般向け
・流通・業者向け

＜プレゼントの上げ方＞
・抽選プレゼント
・先着プレゼント
・もれなくプレゼント

＜守るべきもの＞
・景表法

プレゼントキャンペーンを実施するにあたっては、以上の内容を熟知して企画、実施する必要があります。これらは、次回以降で説明していきます。

私どもでは、プレゼントキャンペーン企画、ならびにプレゼントキャンペーンの企画書・提案書を作成代行いたします。特にプレゼントキャンペーン企画になれていない企業様は、ご相談ください。