ぱっと寝床から起きられます。
まあ、言い方によっては、快適な冬なわけですが、
やっぱり冬は寒くないといけないのです。
それは、雪不足でスキー観光客がこないという、
東北・北陸などの観光地だけの悩みだけではありません。
それは、人としての世界との関わり方の問題になってくる、
と思うのですが、以下は、
私自身が暖冬で感じたことですので、
科学的な証明があるわけではありません。
人は、特に平均的な日本人なら、
温度的に言うと、夏の35度ぐらいから冬の0度ぐらいまで、
1年間で約35度の間で暮らしています。
そして、暑かったり、寒かったり、この温度差があるから、
その季節に合わせ、衣服を始め、食べ物やレジャー、
いろいろな対応をして、いろいろ楽しんだり、
まあ、ときには大変だったりするわけです。
ところが、冬が寒くないと、
このバリエーションが減るわけです。
冒頭の布団から出たくないとか、
鍋をおいしく食べるとか・・・
これはどういうことかというと、
人としての感覚が衰えたり、
対応力が減退するということにつながるように思えるのです。
寒いから、肌は収縮しますし、
暖かいものが恋しくなりますが、
そういう感覚がなくなるのです。
こうした暖冬の年が続き、
ある年、厳冬になったときに、
人の対応力があるのか? という問題もあります。
まあ、そうカンタンに対応力がなくなるとは思えませんが、
子どもの運動会のかけっこでお父さんがカンタンに転ぶように、
確実に衰えていると思います。
これは、ある意味で、人の付き合いにも似ていて、
自分と同じような人とばかり付き合っていると、
自分と違う人との付き合い方がわからず、
頭が固くなる、同じような考え方しかしなくなる、
ということに通じるかもしれません。
つまり自分と関係する世界を
どのような大きさでとらえるか、ということですね。
それでも、人付き合いなら、
意識的に行動を変えることもできますが、
暖冬は、そうは変えることはできません。
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