自著『世界一わかりやすいWebマーケティングの本』未使用原稿2−「wwwサーバー」
『世界一わかりやすいWebマーケティングの本』で、
ページ数の関係で、
Webマーケティング視点から見た重要性の順序から、
使用しなかった原稿を紹介しています。
本書の目次については、以下をご覧ください。
http://relation-m.com/modules/wordpress/index.php?p=472
■サイトを置くスペースを決める「wwwサーバー」
wwwサーバーは、企業サイトのデータをおく場所
サイトの規模やアクセスなどによって、決める
Webサイトを開設するためには、「サーバー」というサイトのデータを入れておく器が必要です。「サーバー」とは、コンピューターがネットワーク上でつながっている状態で、末端で稼動しているクライアントコンピューターに対して、データや機能などを提供する中心的な役割をはたすコンピューターのことをいいます。
そして、「wwwサーバー」は、www(World Wide Web)上で、Webサイトを見たいと要求するクライアントコンピューターに対して、「Webサイト」のデータを提供しているコンピューターのことです。
Webサイトの多くは、wwwサーバーのほかに、メールの送受信を行うメールサーバー、データの受け渡しを行うデータベースサーバーなどいくつかの機能をもつサーバーで構成されています。
▼▼▼サイトの規模やアクセスなどによって、決める
企業のWebサイトを構築するときは、サーバーの規模や構成を決める必要があります。それは、どのくらいのページ数のサイトなのか、どういう機能が必要なのか、どのくらいのアクセス数やページビューを想定するか、というサイトのあり方によって決まってきます。
中小企業のWebサイトで、静的な100ほどのページ、複雑なプログラムがなく、アクセス数が一日1万ぐらいであれば、レンタルサーバー業者が提供している標準プランの共用サーバーで十分でしょう。
しかし、ポータルサイトを目指し、数千ページ以上の静的なページ、いろいろなプログラムが動き、アクセス数が一日100万以上というような数になると、システム会社と相談して、サーバー何台構成ということを詰めていく必要があります。
この場合、ゲームや動画などのサーバーへの負荷の高いプログラムなどが多数あると、さらにその負荷を考えていかないといけません。
ちなみに、世界中のWebページのデータを集めて、世界中の人に検索機能を提供している検索サービスのグーグルのサーバーの構成は、台数だけで20万台以上といわれています。
▼▼▼種類はレンタルサーバー(ホスティング)、ハウジング、自前サーバー
それでは、実際にサーバーを用意する場合に、どのようなパターンがあるかをご紹介します。
・レンタルサーバー(ホスティング)
レンタルサーバー会社が提供する、一台のサーバーを複数の顧客で共有して使用する共用サービスです。容量は数百MBぐらいで、使用できるプログラムなどが決まっていますが、低コストでレンタルできます。停電時の対策、機密情報の保護、不正アクセスへの対策などは、レンタルサーバー会社が行ってくれるので、安心して使えます。サーバーに詳しくない会社で、Webビジネスを初めて行う場合や、中小企業にも向いています。
・ハウジング
共用レンタルサーバーが複数の顧客で共有するのに対して、一台以上のサーバーを自社のみで使用するのがハウジングです。大規模なサイトを構築する場合や独自のセキュリティを確保したい場合などに使います。いろいろなWeb用のプログラムをインストールして、使うこともできます。
・自前サーバー
レンタルサーバーのサーバーを利用するのではなく、自社で、サーバー機器を購入し、サーバーOSのインストール、設定から、運営まですべて行う方法です。社内にシステムに強い人材がいる場合などに行うことができます。知識がある個人の方でも、自前サーバーを運営している人もいます。
▼▼▼仕様は、ココをチェック
レンタルサーバーを借りる場合、とくに以下の項目をチェックしておきたいところです。
・容量・・・実際に使う容量を考えて、少し余裕を見ておきたいところです
・使えるプログラム・・・サイト上で動かすプログラムに合わせてチェックしておきます
・データベース・・・とくに、サイト構成上必須の場合、要チェックです
とくに、最近はサイト構築において、データベースが手軽に使えるようになってきたので、いまは使わなくても将来的なことも考えるとデータベース付きのところがよいでしょう。
また、サーバーには、メールアドレスの発行や、メーリングリストの設定、メール転送機能、ファイル保存機能など、使える機能もいろいろあるので、マニュアルがわかりやすいところ、サポートもしっかりしている点もチェックしておきたいことです。
あと、セキュリティに関して万全であるところです。インターネットは、いつもデータ改ざんの危険にさらされています。いつも不正なアクセスがないかを監視し、セキュリティホール(サーバー上の欠陥)があった場合には、すぐに対応しているような業者を選びたいところです。
▼▼▼関連用語−−FTP
Webサイトのデータをサーバーにアップするときに使うのがFTPソフトです。FTPソフトに、サーバーのアドレス、アクセスするためのパスワードなどを設定して、サーバーにアクセスし、Webサイトのデータファイルを転送することができます。「FFFTP」などのフリーソフトが人気があります。
■ネット上でのご購入
以下のサイトからご購入いただけます。
・amazon
世界一わかりやすいWebマーケティングの本 | |
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・ビーケーワン
イースト・プレス (2006.10)
通常24時間以内に発送します。
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2006年9月25日(月曜日)
自著『世界一わかりやすいWebマーケティングの本』未使用原稿1−「ドメイン」
『世界一わかりやすいWebマーケティングの本』で、
ページ数の関係で、
Webマーケティング視点から見た重要性の順序から、
使用しなかった原稿を紹介しています。
本書の目次については、以下をご覧ください。
http://relation-m.com/modules/wordpress/index.php?p=472
■企業サイトのアイデンティティを確保する「ドメイン」
ドメインとは、インターネット上の住所
こだわりたいドメイン名
ドメイン(domain)とは、「インターネット上のどこにコンピューターがあるかを示すこと」です。よくいわれる説明に「ドメインはインターネット上の住所」ともいわれますが、住所と同じように場所を示すので、実際ドメインは二つとして同じものがありません。具体的には、「111.11.11.111」という「IPアドレス」と呼ばれる数字で識別しているのですが、それだとわかりづらいので、このIPアドレスを relation-m.com というように英数字でおきかえたものがドメインと呼ばれています。ちなみに、この数字のIPアドレスを英数字のIPアドレスに対応させることを「DNS」といいます。
そして、このドメインの最後の「com」が「トップレベルドメイン」です。「com」は国際的な商用ドメインです。「jp」が付いている場合は、日本という国を表しています。なお、「羽切.jp」のように、日本語名のドメインを取ることもできます。
トップレベルドメインは、国別のほかにもとても数が多いので、ここでは、ドメイン取得サイト「お名前.com」(http://www.onamae.com/)のドメインの種類ページから代表的なものを説明ごと抜粋してみます。
.jp・・・日本の新スタンダードドメイン
.co.jp・・・国内に在住する法人が対象の日本のスタンダードドメイン(属性型JPドメイン)
.tv・・・メディア事業などブロードバンドコンテンツに最適なドメイン
.cn・・・中国進出に最適な商用・組織利用を想定した中国のスタンダードドメイン
.us・・・ .com、.netに続いて米国を代表するスタンダードドメイン
.cc・・・ 有名企業が多数取得しているいま注目のドメイン
.bz・・・日本ではまだまだ珍しい「business」をアピールするのに最適なドメイン
.vc・・・ベンチャー企業やインターネットビジネスの新たな情報発信ドメイン
.tw・・・台湾進出に最適な商用・組織利用を想定した台湾のスタンダードドメイン
.biz・・・商用向けドメイン。E-ビジネスに最適
.info・・・.comに続く新ドメイン。個人ページから企業の情報発信まで幅広い用途に!
.name・・・名前を使ったドメインで注目度アップ!
なお、ドメインは国際的および国ごとに管理されています。
▼▼▼こだわりたいドメイン名
余談ですが、business.comというドメインは、過去、アメリカで数百万ドルで取引されたことがありました。ドメインは、そのつづりとか意味によっては、とても貴重なもの、価値のあるものとなり、高額で取引されることもあるのです。同じような企業名であれば、自社として取りたいドメインが他社で既に取られていることもあるので、争奪戦が繰り広げられることになります。
最近は、中小企業はもちろん、個人でもドメインを持っている人も多くなりました。それほど、ドメインは取りやすくなった、ということがいえるでしょう。大きな企業になると、将来的に使う可能性だけで商品ブランドごとのドメインなど多数のドメインを持っています。これはブランドサイトを展開するときに使うのです。
ドメインを取るときにいちばん注意したいのは、短くてわかりやすいことです。顧客にサイトにアクセスしてもらうときに、ドメインをブラウザに直接入力してもらうことがあるからです。ただ、企業の正式名称のつづりでアイデンティティを確保したい場合、多少長くてもよいと判断することもあります。
ドメインに関して、あまりよくない取り組み事例も紹介しておきます。ある企業グループの関連企業では、http://www.aaa.co.jp/groupkaisyamei/ というような長いドメインを使っていました。aaa.co.jpがグループ親企業名で、その下にgroupkaisyamei という自社企業名を入れているのです。そして、このドメインがそのまま名刺に乗っているのです。
サイト上で、親企業から、グループ企業にたどっていくのであれば問題ありませんが、営業マンが顧客に名刺を渡してサイトにアクセスしてもらおうとしても、顧客はとてもドメインを入力する気になりません。それほど長いからです。まちがえて何回も入力し直しが必要になりそうです。気の利いた方なら、検索エンジンで企業名で検索しますが、面倒くさがりの人ならあきらめてしまう人もいます。こういった長いドメインは、営業的な見地から見てなるべく避けたいのです。
あと「つづりまちがい」と思われるようなドメインも考え物です。例えば「インターリンク」という企業は多いので、「interlink.co.jp」は取ることはできません。そこで、安易に「intrlink.co.jp」というような「e」を抜かしたドメインにしてしまうと「つづりまちがい」と思われるのです。顧客から見ても、なんだかとてもむずかしくなってしまいます。この場合、ハイフォン(-)などを活用する、形容詞などをつけるのも一つの手です。例えば、「inter-link.co.jp」、ITに強ければ、「interlink-it.co.jp」ということです。どちらにせよ、顧客から見てわかりやすく、自社をきちんと表すドメインを取ることが大切です。
▼▼▼取りたいドメインは、だれでもチェックできる
自分、自社で取りたいドメインが現在取れるかどうかは、「お名前.com」などドメイン取得サイトに行けば、ほとんどチェックする機能を提供しています。気軽にチェックしてみることができます。
■ネット上でのご購入
以下のサイトからご購入いただけます。
・amazon
世界一わかりやすいWebマーケティングの本 | |
羽切 徳行 by G-Tools |
・ビーケーワン
イースト・プレス (2006.10)
通常24時間以内に発送します。
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2006年9月22日(金曜日)
書籍『世界一わかりやすいWebマーケティングの本』を書きました。
私、有限会社リレーションメイクの羽切は、
『世界一わかりやすいWebマーケティングの本』という本を書きました。
タイトル通りですが、
とてもわかりやすく書きました。
Webマーケティングの今がわかるキーワードをピックアップして
説明していることが最大の特長です。
どうぞ、ご購入&ご購読お願いいたします。
内容は、以下のとおりです。
■本書の特長
Web2.0、ロングテール、ブログ、SNS、検索連動型広告etc.
最新キーワードと基本知識が、
この一冊ですぐにわかります!
2時間でビジネスに使える入門書!!
■目次
第1章 Webマーケティングの基本を知ろう!
Web上での人々の行動を説明する「AISAS理論」
ますます強くなる顧客の言葉「CGM」
多様化する「オンライン広告」の上手な使い方
ユーザーを自社サイトに誘導する「SEM・SEO」
Webのクチコミを起こす「バイラルマーケティング」
Webプロモーションの基本「プッシュ」と「プル」
情報の流通革命としての「RSS」
「コミュニティマーケティング」とWebとの親和性
「メールマガジン」は、顧客との関係をつなぎとめる
ますます重要になる「モバイルマーケティング」
第2章 Webマーケティングにできること
Webをどう活用するかを決める「Web戦略」
「Webブランディング」は価値を創り出す
コンテンツの基本は「訴求」「選び方」「カタログ」
「インタラクティブ性」で顧客と良好な関係を築く
個人に最適を提供する「パーソナライゼーション」
サイト作りのいちばんの基本「ユーザビリティ」
「Web2.0」はマーケティングを変える
ビジネスの見方・やり方が変わる「ロングテール」
サイトづくりは「CMS」に移行していく
だれでも「ポータルサイト」が作れる時代に
第3章 Webマーケティングはこう使え
ネットで売れる条件「価格」「ブランド」「希少性」
だれでも市場にアクセスできる「オークション」
コミュニケーションツールとしての「ブログ」
人のつながりをベースにしたコミュニティ「SNS」
接点を拡大するクチコミ販売網「アフィリエイト」
「ドロップシッピングサービス」は小売革命
サイトのパフォーマンスを測定する「アクセスログ分析」
顧客の満足度を高める「オンラインサポート」
顧客と一緒になって考える「ネット商品開発」
効果的にユーザーの声を集める「Web調査」
狙い撃ちで売る「レコメンデーション機能」
自前より、お手軽かつ低コストな「ASPサービス」
■発売日
9月20日(今週末にかけて書店に並ぶ予定です)
■価格
1470円(税込み)
■ネット上でのご購入
以下のサイトからご購入いただけます。
・amazon
世界一わかりやすいWebマーケティングの本 | |
羽切 徳行 by G-Tools |
・ビーケーワン
イースト・プレス (2006.10)
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