企画書を初めて書くときに、長い文章を書いてしまうのは、多分、国語の授業における作文の影響だと思います。読書感想文や卒業アルバムなどの文章を書く機会では、基本的に長い文章を書きます。大学行って、レポートや卒論も、基本的に長い文章を書きます。図やら表、ビジュアルがあるとしても、長い文章を補足するためであって、あくまでも端役です。ということで、学生時代には、基本的にドキュメントを作るときは、図解するという場や機会はほとんどないのです。
長い文章を書くという行為には、ある種の快感があります。自分の考えやロジックを吐き出すという気持ちよさ、思考がまとまっていく、うまくまとめられた爽快感、そして、他の人が読んで共感したときのうれしさなどです。
こうやって人は長い文章を書くという行為にはまっていきます。ブログがこれほど書かれているのも、そのせいでしょう。日本では、他の国と比較してブログをやっている人の率が高いようですが、日本語という言語自体に、文章を書くことの楽しさが、もしかしてあるのかもしれません。
しかし、ドキュメントを作るというときの、この長い文章を書くという癖が、企画書・提案書を書くときにも影響を与えてしまいます。つまり、企画書・提案書を作るときにも、長い文章を書いてしまうことが問題なのです。
長い文章というのは、書いている人にとってはよくても、読む側にはつらい。学校では、知っている人が書いた文章だったり、採点や評価に必要な文章だから、まだ読まれますが、読まれる必要性、必然性が低くなる企画書・提案書では、長い文章はとても読みづらいと考えるべきです。企画書・提案書での長い文章というのは、自己満足になってしまいかねないのです。
企画書・提案書の目的は相手に読んでもらい、内容をわかってもらうことです。長い文章を書くことではありません。だからといって、ただ、短い文章を書けばいいというわけでもありません。ということで、必要なのが、図解して見せるということになります。
ところがです。図解することが必要、図解したいと思って、いざ、自分で図解しようとしても、そうは簡単にできません。なぜなら、長い文章を書くことに慣れてしまっているから、どうやって図解すればいいかわからないからです。ここで、長い文章を書くことの弊害がでてきてしまうのです。というわけで、結局、読みやすい企画書・提案書を作るのは難しいとなってしまいます。
対策としては、図解について勉強するか、私どものような専門家におまかせいただくかです。勉強いただくのは時間がかかりますし、外注するのはお金がかかるということになります。勉強する時間を取れるか、外注する余裕があるか、という選択になります。
実際には、今後、自分で企画書・提案書を書いていく必要性がある方は、勉強していくことになるでしょう。仕事をしていて、本業が忙しいし、企画書・提案書を書く機会は少なく、ノウハウを身に付ける必要性もないという方は、外注することになると思います。
私どもでは、こういった企画書・提案書を図解したいという要望に、たくさんお応えしてきました。もし、うまく図解できないのであれば、お気軽にお問い合わせください。
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