それは“なぜ”なのか、理由がわかることで、見えてくることがある。
あたりまえと思っていることでも、“なぜ”当たり前なのかはわからないことがある。
そんな“なぜ”を、日常の世界から探し、考えることで、企画や企画書づくりのヒントにしようというのが、このシリーズの趣旨。
しかし、この、“なぜ”のその探究には、著者なりの主観や直観、推測、憶測、感覚、本能、そして何よりも企画マンとしての資質が含まれている。
なので、読者の方は、ここに書かれていることを簡単に信じないで、自分なりにとらえ、解釈、思考、分析してから、自分の意見として採用するように。
●なぜ、一言で的確に説明できないのか?
イメージ力と直観力、言葉力を使っていないからである。
<見方>
私は企画書作成サービスをしている。
企画のプロなので、集客に関しても工夫をしているため、多くの問い合わせをいただく。
大きい企業の仕事は、自らのブランドになるし、小さな企業の仕事は、ビジネスを生みだすダイナミズムがある。
Webや営業、販促、事業展開に関する企画が多いが、それ以外でも、基本的にはできるだけ受ける気でいる。
常時付き合っているクライアントではなく、新規の場合は、お金になりそうか、おもしろそうか、楽しそうか、どんな価値があるか、など依頼がきた時点で瞬時にビジネスを想像するが、内容、難易度、ボリューム、金額、納期などで同意できれば、基本的には受ける方向で考える。
企画はやってみなければわからない。
どんなに事前におもしろいと思っても実際は社内政治色ばかりで企画そのものがにっちもさっちもいかないことはあるし、逆に期待していなかったのに、すごいビジネスであることがあとでわかったりする。
食べ物や、遊び、人との付き合い、本や映画とまったく同じである。
人との相性もある。
発注いただく人の考え方、価値観、仕事の進め方などの要素が、企画内容や企画書に影響する。
それでも、条件はなるべく低くして、仕事は受けるという方向で対処する。
一方で、問い合わせの時点で、実は結構お断りもさせていただいている。
電話やメールで、お問い合わせをいただくが、その時点で、すぐにこの人はどういう人かがわかるからだ。
その理由を一言でいうなら、一言で的確に説明できていないからである。
要領を得ないのである。
何を依頼したいのか、どういう企画書を作成したいかがわからないのである。
電話でも、メールでも、ファーストコンタクトで大体わかる。
電話だと、あいさつのあとに、相手は「何から説明したらいいか・・・」というので、私は、「どういう企画書が欲しいのですか?」と聞く。
そのとき、「簡単に説明するのは難しいのですが・・・」「一言で説明できないんですけど・・・」から始まると、すでにアウトである。
自分の欲しいことを一言で説明できないのは、自分が何をやりたいかがわかっていないのである。
こういう人は、どんなに時間をかけても、自分のやりたいことをうまく説明できない。
結果、こちらは何をやればいいかわからない。
それでも仕事を進めると、結果、相手が求めているものができない。
最悪だと、この時点でも相手は、自分が何をやりたいのかがわからないこともある。
こうなると、仕事など永久に終わらない。
「どういう企画書が欲しいのですか?」に対して、長々と説明し始めるのもダメである。
こういう場合、私は「簡単に」とか「手短に」と催促するが、それでも長々始まるとアウトである。
これも、自分の考えがまとまっていないからである。
何も難しいことを私は聞いているわけではない。
私は例えばこういう答えを待っているのである。
「エステ事業をやりたいんだけど、投資家に向けて簡潔に説明できる15ページぐらいの事業企画書が欲しい」
「健康食品のメーカーなんだけれど、新チャネル開発のために、スポーツジムへ売り込む10ページぐらいの営業企画書を書いて欲しい」
「釣りに関するWebポータルを運営しているけど、協賛企業を集めるためのWeb展開を説明する20ページぐらいの企画書が欲しい」
これなら、何をやりたいかすぐにわかる。
これだけの言葉を言うのに10秒もかからないのである。
どうして説明できないのか、長々と説明することが起こるのか。
どういうテーマで、だれに対して、何を目的に、どういう企画書が欲しいということだけなのである。
仕事の全体をイメージして、必要な要素をすぐに把握し、それを的確に言葉にする。
このぐらいの簡単なことをパッと話せないような人の企画を受けると、あとで大変なことになる。
双方にとって気持ちがよくないトラブルが起こる。
メールも同じである。
メールを読んだら、瞬間的にわかる。
お問い合わせというファーストコンタクトは、その仕事がどうなっていくか、実は見事に表しているのである。
とはいえ、そうでもないこともあって欲しい、できるだけ手伝いたいという思いもあるので、細かい交渉をしていくこともあるが、よい意味での期待を裏切られることはほとんどないのである。
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それは“なぜ”なのか、理由がわかることで、見えてくることがある。
あたりまえと思っていることでも、“なぜ”当たり前なのかはわからないことがある。
そんな“なぜ”を、日常の世界から探し、考えることで、企画や企画書づくりのヒントにしようというのが、このシリーズの趣旨。
しかし、この、“なぜ”のその探究には、著者なりの主観や直観、推測、憶測、感覚、本能、そして何よりも企画マンとしての資質が含まれている。
なので、読者の方は、ここに書かれていることを簡単に信じないで、自分なりにとらえ、解釈、思考、分析してから、自分の意見として採用するように。
●なぜ、子どもはすごいのか?
何が大切なことか、わかりやすく大人に教えてくれるからである。
<見方>
私の小4娘を担任する40代後半の先生は、今までに出会ったことがないほど優れた先生である。
春の家庭訪問のとき私は家にいたので、先生と少し話をしたが、そのときはこれほどとは思いもしなかった。
先生がどの程度、意図的であるかどうかはわからないが、親を感動させてしまうことをする。
この先生は何を大切にしているかが、親が家にいながらわかってしまう方法でまさに攻めてくる。
先生は、紙の新聞を作るのも好きだが、DVDを活用する。
例えば、先生は、教育実習の大学生の実習期間が終わるときに開催したお別れ会をビデオで撮影する。
それを先生自ら、多分自宅のパソコンで編集して、DVDディスクに焼く。
多分、先生の持ちだしであろう。
それを、学校でみんなで見るのではなく、生徒全員に配る。
そうすると、子どもは家に持って帰るから、家庭で見ることになる。
お母さんがみていたら、お父さんが気付く。
そうやって、私は見ることになる。
そこには、いすとりゲームをして負けた子はみんなの前で自分の芸を発表して笑わせ、最後には実習の先生へ送る言葉を全員が1人ずつ発表するのである。
これを見ていると、クラスにはどんな子がいるのか、1人ひとりはどんな子なのか、クラスはどんな雰囲気なのか、今の小4はどんなふうなのか、そして、先生は子どもに何をさせたいのかが手にとるようにわかる。
そこには、親がいることをどうしても意識してしまう授業参観では見ることができない、子どもたちの生の姿を見ることができる。
こんなビデオは見たことない。
あるいは、子どもの誕生日には、色紙にクラスみんなからの寄せ書きをして、その子にプレゼントする。
子どもは、それを家に持って帰るから、親は見ることができる。
(といっても、子どもは母親には見せるが父親には見せないので、父は母から聞くことになる<悲>)
私は、カミさんから見せられることになる。
書いてあることは、「おめでとう」などありきたりの言葉が多いが、先生からの通知表での評価とはまったく違うやさしい言葉もある。
もらった子どもは、とてもうれしいだろう。
自分という存在をおもいっきり認めてもらっている。
いつまでもとっておく宝物になる。
親が見れば、ああ大丈夫だな、と安心感をもてる。
そうした中で、先生の子どもへの思い、子ども同士をどう接するかを考えていることが、よく伝わってくる。
そして、この色紙には、もう1つ仕掛けがある。
色紙の裏に、子どもに自分のことを書かせるのである。
私の娘は、将来なりたい仕事についてこう書いていた。
「みんなを幸せにする仕事をする」
思わず、目を見張ってしまった。
どこからこんなすごい言葉が出てきたのか。
そんなことを私は教えたことはない。
私が見たことを知らない娘には、あとでうまいタイミングをはからいながら、クイズをしているときに、「みんなを幸せにする仕事って何?」というクイズで聞いみた。
「あ」と言いながら答えた職業は普通であったが、「みんなを幸せにする仕事をする」は「自分で考えた」という。
どこで、どうやって自分で考えたのか、ついにはわからないが、色紙という手段がこの言葉を書かせたということもあるかもしれない。
それにしても、この色紙企画である。
先生が色紙の企画を考え、娘やクラスが反応し、そして親が感動してしまう。
色紙という単なるボードが、このときかけがえのないものに変わる。
そして、娘のわかりやすい言葉は、私のビジネスのコンセプトそのままなってしまった。
普段言っていることは同じであるが、私が言葉にしているよりも、はるかにわかりやすく、インパクトがあるではないか。
こういうとき、子どもに感謝できる。
同時に、先生にもね。
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