この本は、
それぐらいの内容と完成度を持っている。
とはいえ、この本のテーマである
「ブルーオーシャン戦略」を成功させることは、
その戦略策定の有効性と、
その実行性の難しさから、
ほとんどの場合、並大抵のものではない。
だからこそ、そのバックボーンとなる
考え方やプロセスはシンプルのほうがいい。
このシンプルさにおいて、
本書は優れているのである。
なおかつ、その戦略策定と実行性において、
実践的な枠組みを提供できている。
ブルー・オーシャンとは青い海のことで
市場シェアを奪い合うレッド・オーシャン、
つまり、赤い海に比較して、
競争のない市場のことを言っている。
この本は、このブルー・オーシャンを、
どうやって開拓するかを述べたものである。
それは、まず、市場における
自社の特長を最大限に引き出す
戦略キャンバスの描き方から始まる。
そこでは、
1、メリハリ
2、高い独自性
3、訴求力のあるキャッチフレーズ
が求められる。
そして、市場境界線や顧客層の捉え方、
最後には、組織をどう動かすかの話まで及ぶ。
その中には、いろいろな業界、企業の事例が
織り交ぜられていく。
そこにあるのは、市場の枠組みや
顧客を新しい視点からみることができる、
バリューイノベーションである。
そうやってブルー・オーシャンを開拓した者が、
圧倒的に優位な立場を築くことができるのである。
ただ、永遠にブルー・オーシャンの立場にいる、
エクセレントカンパニーは今までない。
だから、常に市場に目を向け、
戦略キャンバスを描き直すことが重要なのである。
#読書時間 4.5時間
★5つ ★★★★★
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