当社の基本的なスタンスは、クライアントから基本的な考え方や方向性をお聞きした上で、基礎的な資料やデータ、情報をいただき、当社で入札企画提案書としてまとめるというものです。
この間、多くの企画提案書を作成してきました。
そうしますと、ある分野や特定の範囲の入札に関しては、当社なりの方法や、知識、経験、ノウハウといったものが自然と蓄積されていきます。
そのため、ある分野であれば、入札の仕様書や説明書を読めば、クライアントから情報やデータをいただかなくても、ある程度のイメージをつかむことができます。
といっても、提案する主体は当社ではなくクライアントですから、入札企画提案書を作成するにあたっては、やはりクライアントの考え方や強みといったものが一番重要になってきます。
ただ、クライアントによっては、自社のやり方よりも企画のプロに任せたいという希望をもつ会社も時々あります。
こういう場合でも、最終的な責任ややり方というのはクライアントの側にあるわけで、そのことを確認した上で、入札の仕様書や説明書を読んで当社なりにできそうだという判断ができ、事業や企画のあるべき論からであれば作成できるという見込みが立てば請け負うこともあります。
このケースでも、入札企画提案書に求められる実績だとかスタッフプロフィールとかに関しては、こちらでタッチすることはできませんし、クライアントにしか存在しない情報は出していただく必要があります。
ただ、企画のプロとして行って欲しいという依頼をいただく中で、もっとも対応が難しいのが建築、建設、医療といった分野です。
建築、建設、医療に関する入札の仕様書を読んでみても、当社として企画提案書のイメージを作れないのです。
建設、建築、医療であれば、それなりの技術的な話になってきますが、その辺の知識が基本的に足りないのです。
生半可な知識や情報、インターネットのどこかから取ってきたような情報や知識では対応できませんし、無責任なことを書くわけにいきません。
というわけで、建設、建築、医療といった分野の入札は、クライアントから基本的、基礎的な情報をいただくことによってのみ当社は対応できるのです。
ただ、時々こういった分野のお問い合わせをいただくので、当社としてもできるだけ対応できるようになりたいと思っています。
本もいくつかあるようですから、まずそのへんからやっていこうと思っています。
ということで、読んでみましたが、本書の場合は、具体的な入札企画提案書の作成の仕方までは踏み込んでいません。
公共工事の入札がどのように行われているかということが書いてある本です。
公共工事の基礎的な知識として読むことができます。
というように、前から考えてはいるのですが、実際は当社でできる範囲の仕事が入ってきてしまうので、建設、建築、医療といった分野までは、なかなか手につかないというのが現状です。
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